風情豊かな門前町が広がる「川崎大師」で散策を楽しむ

関東で最も賑わうお寺のひとつである「川崎大師」。そのお膝元に広がる川崎大師駅周辺エリアには、約900年に及ぶ伝統を持つ門前町が広がっており、日々の散策にアクセントを与えてくれるような風情が残されている。

また川崎大師以外にも寺社仏閣や緑のスポットなどが点在しており、独特の趣ある街並みが魅力となっている。

川崎大師
●川崎大師 大本堂

この街の中心に鎮座する「川崎大師」。真言宗智山派の大本山であり、正式名称は「金剛山金乗院平間寺」という。

初詣の参拝客数は全国でも指折りのものであり、2009年には約296万人と全国3位・神奈川県内では1位を記録したという。正月の混雑のイメージが強い川崎大師だが、行事や縁日の開催日を除けば混雑することも少なく、ゆったりと境内や門前町を散策できる。

川崎大師の開創は平安時代末期の1128年とされており、900年近い歴史を持つ関東有数の古刹で、もろもろの災厄を祓う「厄除大師」として知られている。

江戸時代には11代将軍・徳川家斉が参詣するなど、将軍家に厚く帰依された。また江戸の近郊観光地として多くの参拝客を集め、大いに賑わったという。このころから門前の名物「久寿餅」が振舞われるようになった。

川崎大師
●川崎大師 大山門

境内の建物の多くは第二次大戦時の空襲で焼け落ちてしまい、ほとんどの建物は戦後に再建されたものである。しかしその後徐々に再建された大伽藍は、さすが関東有数のお寺だけあり威風堂々とした佇まいだ。

仲見世通りを抜けると現れるのが「大山門」だ。開創850年記念事業の一環として1977年に落成したものであり、四方に京都・東寺の国宝尊像を模刻した四天王像が奉られている。

境内の中央に鎮座する「大本堂」は、高さ25.5m・瓦を67,000枚も使用したとされる、伽藍の中でも特に巨大な建物である。堂内には御本尊「厄除弘法大師」をはじめ、不動明王・愛染明王などが奉られている。

このほかにも境内には、「八角五重塔」や「不動堂」、「経蔵」、弘法大師の遍路姿である「遍路大師尊像」など見所が多い。

川崎大師では四季折々の行事が開催されているので、これに合わせて訪れてみるのも良いだろう。毎月のように何かしらの行事が執り行われているが、特に賑わいを見せるのが2月の「節分会・豆まき式」と5月に行われる弘法大師の誕生を祝う「御本尊弘法大師降誕奉祝会」、7月の「川崎大師風鈴市」だ。

また毎月21日には縁日が開催され、境内には多くの出店が出て大いに賑わいを見せる。

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