高台の地ならではの緑が充実する王子飛鳥山界隈
武蔵野台地の縁の部分に位置する王子飛鳥山界隈には、「飛鳥山公園」や「名主の滝公園」など、台地と平地が入り混じるこの地ならではの起伏を生かした公園が点在している。
またかつて「音無渓谷」と呼ばれた石神井川周辺にも緑と水が豊かなスポットが充実しており、この界隈ではさまざまな自然の表情が楽しめる。
ここではそんな王子飛鳥山界隈の緑のスポットの数々をご紹介しよう。

●飛鳥山公園
江戸時代から桜の名所として名高い「飛鳥山公園」は、この地の歴史を語る上では欠かせない、王子エリアの象徴的なスポットである。
江戸中期の1737年に開放されて以来の歴史を持ち、1873年には上野公園・芝公園などと共に日本最初の公園に指定されるなど、その歴史と格式は北区内の公園の中では群を抜いている。
シーズンにはソメイヨシノなど約650本もの桜が艶やかな花を咲かせる、東京随一の桜の名所である飛鳥山公園だが、見所は桜だけではない。

●飛鳥山公園の都電
公園の中央部には、さまざまな遊具が設置されている「児童エリア」として子供たちに開放されているゾーンが広がり、休日ともなると近隣の家族連れで大賑わいとなる。
特に人気なのが、1978年まで実際に使われていた都電の展示車両だ。車内は出入り自由なので、椅子に座って休憩したり、懐かしいチンチン電車の面影に浸ってみたりすることができる。
また園内には桜以外にも1,300株に及ぶアジサイやツツジなどが植えられており、四季折々の表情が楽しめる。

●旧渋沢庭園
文化的な施設が充実している点も飛鳥山公園の大きな特徴となっている。
園内南側には、郷土資料を展示している「北区飛鳥山博物館」や、世界随一の紙専門の博物館「紙の博物館」、近代経済界の大物であった渋沢栄一を顕彰する「渋沢史料館」といった博物館施設が立ち並んでいる。
渋沢史料館に隣接する「旧渋沢庭園」には、国の重要文化財に指定されている茶室「晩香廬」や書庫「青淵文庫」などの貴重な建造物をはじめ、飛鳥山の斜面を生かした起伏豊かな散策路なども整備されている。都内にあるとは思えないような静寂に包まれているので、静かに思いに耽りたいときには最適だ。
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